実は多い、白内障の手術後のお悩み
眼科Drの技術進歩、機器の発達などで、医学は進歩し、白内障の手術は日帰りでできるくらい身近になってきました。
レーシック手術に見るように、身近になればなるほど、手術をすればだれしも、いつまでもはっきりすっきり見えるものと
思いこみがちです。
実際は術前の状態やその他の疾病の有無や状態、施術状態、術後のケアなどで全員が良い状態の術後の生活になると限りません。
簡易な度数測定のメガネでは...
白内障術後に眼内レンズのセンタリングに不具合などで、ふわふわする、まぶしい、遠近感がつかめいないなど、
両眼視系で不調を訴えるケースが多く見受けられます。
"白内障の手術後数か月経過しても、以降、ハッキリ見えない、二重に見えるなどという問題が出てきても、『特に問題がない』と
対処もなく過ごされているケースが、両眼視機能を熟慮した眼鏡の装用にて快適な生活を取り戻した。"
というような事例は数多くあり、通常行われる簡易な度数測定のメガネでは解決できません。
現実には、不自由で不快な状態を声を上げず、ずっと我慢されている方は相当数おられるのではないかと推測できます。
また、近年はパソコンやスマートホンの普及にともない、白内障手術後にも目が被るテクノストレスは増加の一方です。
少しでも快適にお仕事や家庭生活をおくるうえで、白内障術後に両眼視機能を熟慮した眼鏡の装用は大変有利です。
若年の方に多い戸惑い
白内障の手術を受けると、その時点で調節力(主に近くにピントを合わせる力)がほぼなくなります。
簡単に言うと、ある日突然老眼が進みます(始まります)。
30代や40代に若くして白内障を発症し手術を受けられる方はこの突然の出来事に混乱してしまうことが多く、
特に片眼のみ発症・施術というケースが多いため、悩みは重くなり、働き盛りのお仕事に支障をきたすことがあります。
こういった場合、現状の視機能と、その方その方の生活環境のを考慮し、もっともマイナス要因が少ない方策を選んでいく必要があります。
時間を掛ければよいとは言いませんが、よくある、5分や10分の簡易な屈折検査だけではこういった問題は見過ごされかねません。
大切な目だから出来る限り細やかな対応を行わないといけないのです。